自然素材住宅の素材としては、木材や漆喰、珪藻土などが一般的です。しかしながら、真の自然素材住宅には、表面仕上げ材のみでは無意味であり、下地材や構造材、ベニヤなども配慮する必要があります。さらに、床下・柱型内側に炭や竹炭などを敷くことで、調湿効果のある爽やかな空間をつくることができます。

漆喰

和風にも洋風にもスタイルは自由自在

石灰から作られる漆喰は調湿効果があり、火に強い特性があります。私たちは、漆器とタイルの組み合わせや、漆喰と木材の組み合わせなど、和風でも洋風でもお部屋のイメージにあわせたプランニングを提供します。

漆喰の施工には「下地モルタル塗り⇒中塗り⇒仕上げ」の工程となりますが、漆喰施工では壁一面を一挙に仕上げないと乾燥してしまいます。そのため、とくに広い壁の場合は両端から別々の職人が塗りはじめ、中央部であわせます。両方の職人の息があってないときれいに仕上がらないので、腕のよい職人が必要とされます。

珪藻土

ほかの素材と組み合わせて個性的なデザインに

珪藻土とは、太古の植物プランクトンが化石化してできたもの。昔から七輪などに利用されているように火に強く、無数の孔があるため調湿性や断熱性、防音性があります。珪藻土は木材やタイル、レンガ、ガラスなどと組み合わせることで、個性的なデザインをつくることができます。

桧（ひのき）

「節あり材料」が最近の和洋スタイル

お風呂にも使われているように腐りにくく、殺菌作用や防虫作用があることでも知られています。日本人が桧づくりの住宅に憧れるのもうなずけます。桧は内装材においては、「節あり」「上小節」「節なし」などと、材料を分けて販売されるのが一般的です。和風建築では無地柾目が高級ですが、最近の和洋スタイルでは節がある材料もおしゃれです。

オーク（なら）

フローリングの素材として人気

床材として一般的に使われていますが、硬くて木目がハッキリしており、古くから家具などに使われてきました。現在、オークの特徴である安定感のある硬さと美しい木目は、フローリング材としてもっとも人気のある素材です。

杉

価格・質・特性などバランスのとれた建築素材

比較的安価で軟らかく肌触りのよいことや、独特の香りがよいことで、柱や加工材として一般的に使われています。さらに、比重が軽いうえ狂いが少なく、断熱性が高いため、私たちも内装の天井材としてよく使います。

竹

近年フローリング素材としても大注目

非常に硬く、古くから定規に使われていたように伸縮が少ないことが特徴です。大きさも大小いろいろ使い道があります。大きな竹を割って平らにしたフローリング材もあります。

桐

保温性・防水性にすぐれ、肌触りは抜群

桐といえば桐たんすを思い浮べる方も多いと思います。桐は歪みが少なくて腐りにくく、保温性や防水作用があります。さらに、何といっても表面の肌触りがよいことが特徴です。

コルク

衝撃に強く、遮音性にすぐれたおしゃれな床材

木材といってもコルク樫の樹皮を加工して作られています。ワインの栓に使われているように水や油に強い特性があります。衝撃にも強く、遮音性や保温性もあることから、床材として使われています。とくにマンションでは、遮音性の床材として使用します。

石

手頃な価格でお部屋に高級感をプラスする注目素材

価格が高いと思われている石ですが、最近では手頃な価格でお求めになれるようになりました。リフォームで石材を使うと、お部屋に高級感を出すことができるとあって、最近注目の素材です。ただし、現場で加工すると吸塵機を使ってもホコリがすごいので、なるべく工場で加工して取り付けるようにします。

大理石

用途やシーンで選べる大理石いろいろ

床材や壁材に、また、加工して框（かまち）やカウンターなどに使います。大理石で一般的なビアンコカラーラ、トラベルチーノローマ、ペルリーノキャーロなど、お好きなタイプを選べます。

御影石

世界中から集めたカラーバリエ豊富な御影石

イタリアや中国、南アフリカなど、いろいろな国から輸入され、色も白御影から赤、茶、緑、黒など豊富です。仕上げにより「磨き」「バーナー仕上げ」と風合いが違います。とくに雨に濡れる玄関床には、滑りにくいバーナー仕上げをおすすめしますが、滑り止め加工された磨きの製品もあります。

レンガ

内外装・ガーデニングに大活躍

耐火レンガ、アンテークレンガ、グレートウォールレンガなど、目的にあわせていろいろ種類があります。色や形状もさまざまで、内外装をはじめガーデニングなどにも大活躍です。

タイル

色・形・大きさなど、とにかく種類が豊富！

どの家にも使われているように、馴染みの深い素材です。色や形状も種類が多く、お気に入りのタイプをきっと見つけることができるでしょう。選ぶポイントは、高級感や明るさを出したいときは大きいタイル、楽しい感じを出したいときはモザイクがおすすめ。アクセントとして部分的に使うと、お部屋の雰囲気が引き締まります。

テラコッタ

南仏プロバンス風な明るさ・温かみ

1枚1枚が違う色合いがあり、凹凸も少し違っているので趣きがあります。色合いだけでなく、肌触りからも明るさや温かみが感じられます。玄関や土間、キッチン床、デッキなどでよく使われています。

ペアガラス

断熱性アップで結露も低減

2枚のガラスの間に空気層や真空層を入れることで、従来の単板ガラスと比べて断熱性や防音性を向上させたものです。気密性を上げた断熱住宅には不可欠なガラスで、結露を低減する効果もあります。

強化ガラス

災害時の二次被害の防止、防犯対策に

扉・間仕切りに使われます。普通のガラスの3〜5倍の強度があり、不意に衝撃を与えてもすぐには割れません。万一割れてしまっても粒状になるので、安全性は確保されています。

ガラスブロック

明るくおしゃれな間仕切り素材

室内・外の間仕切りとして使用します。壁でありながら外光を室内に運び込むことができますので、「部屋を明るくしたい！」とお考えの方は、利用しない手はありませんね。

鉄

おすすめはロートアイアン

構造材や門扉、面格子、階段、外灯など、鉄は加工しやすいのでリフォーム用の素材として幅広く使われています。メッキや塗料の技術が進んだことでサビにも強くなっていますが、ご家族でお好きな色に塗装するのも楽しい体験です。

とくにおすすめしたいロートアイアンは、鍛冶職人の手でひとつずつ焼いては叩き、加工して、門扉や面格子などいろいろなものを作っていきます。まさに「世界にたったひとつだけ」の味わいがあります。

耐震補強材

デザインを左右しない安全性の確保に

地震の揺れに対し建物の構造を強化する耐震補強材は、木造住宅にも梁や柱、筋交いとしてよく利用します。耐震補強ではありませんが、部屋を特定してその部分だけ鉄骨でつくることも可能です。地震が起きてもこの部屋だけは壊れない…　そんなリフォームもおすすめします。

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